勉強方法の問題

こんばんは、ミュウです。

今回の話題は入試制度についてです。

大学入試について、2020年度の入試から導入予定だった、英語の民間試験の活用と国語・数学の記述式問題導入が、今年になって相次いで延期となりました。
この導入が決定したときから反対意見が噴出していて、受験料の問題で経済格差が出ることや、採点者による得点基準のばらつきによる不公平さなどが言われてきたため、元々欠陥があったものを強引に開始しなくて良かったという声も挙がりました。
一方で、大人の都合で子どもたちが振り回されているという不満もあります。

以前から、いわゆる「ゆとり教育」で内容が減った学習内容が復活するなど、子どもたちが大人の都合に翻弄されることはありました。
時代によってより良い教育を検討し直し、変えていくことは必要であると思いますが、このように大人の都合で教育がコロコロと変わるのは何も良いことがありません。
現実を見ずに机上の空論で、責任を負わずに軽々しく物事を決めていく姿勢には怒りしか感じません。

さて、そのようなことはどこでも言われていることだと思いますので、今回は違う点に注目しようと思います。

これらの入試制度の導入延期が発表されてから、高校の教育現場からの不満の声が報道されています。
その中で、
「対策してきたことが無駄になる」
「記述式でなくなれば別の対応が必要になる」

などという生徒や学校、教育関係者の声が紹介されていたのを見ました。
この不満はそれなりに実績がある学校や教育関係からの声として紹介されていたのですが、私はその生徒や学校、教育関係の教育のレベルの低さを感じました。

現在の大学入試センター試験は、選択肢の番号や穴埋めに当てはまる数字を塗りつぶすマーク式です。
これを記述式にしようというのが今回延期になったのですが、教育として行うべき指導の基本は、教えるべきことを教え、その知識を利用して問題が解けるようにしていくということで、本来同じであるはずです。
その上で、マーク式の問題の解き方や記述式での書き方などの入試対策をしていくのが本来あるべき教育で、あくまで入試対策は「+α」のはずです。
しかし現在の教育は、入試のための勉強に偏りすぎているのです。
入試で良い結果を残すために、高校2年で高校の内容を終える学校もあれば、中高一貫校などでは高校1年で終わらせるというところもあるようで、残りの期間で入試対策を徹底的にしていきます。
短い期間でもきちんとした高校の内容の指導をしていれば良いのですが、実際は、早く終わらせるために基礎基本や理解を疎かにしがちなのです。
訳もわからず知識や公式、解法などを暗記させられ、テストで良い点を取るためにひたすら類題を解いていく。
その繰り返しでどんどん消化して高校の内容を終えることになっていきます。
しかし、その知識や公式、解法などの根本にある考え方や大事な見方などまできちんと身に付けている生徒は多くなく、多くないどころかほとんどいないという学校もあるでしょう。
また、それがどこかで消化不良となってしまうと、次々とやってくる知識や公式、解法が詰まってしまってどうにもできなくなり、落ちこぼれたり身に付けるのを諦めたりすることになってしまうのです。

今回の延期に対する不満の声で、上記のように
「対策してきたことが無駄になる」
「記述式でなくなれば別の対応が必要になる」

などという声を挙げる生徒や学校、教育関係は、この基礎基本や理解を疎かにして入試対策で結果を出そうとしているのではないかと私には感じられます。
「記述式からマーク式になってもやることは変わらない」
などと言えるような考え方で勉強あるいは指導でなければ、その勉強や指導は受験止まりの将来役に立たないものになってしまいます。

今回の延期問題で、このような欠陥制度を強引に推し進めようとした大人たちを擁護する気はまったくありませんが、入試に対する子どもたちや教育関係者の意識にも大きな問題があったということが露呈したと私は見ています。
学校としては、入試で良い結果を残すことで入学志望者を増やす狙いがあるのでしょうし、子どもたちや保護者は合格実績も志望校決定の判断材料の1つにするでしょう。
それ自体が間違っていると言うつもりはありませんが、入試対策に偏向しすぎている学校は、それだけ基礎基本や理解を疎かにして教育の質が低いという危険性があるということをきちんと認識した上で、学校などの教育関係では教育の質とのバランスが適切であるかを考えた教育の提供を、子どもたちや保護者は志望校選びをしてほしいと思います。



それでは今回はこれで失礼します。

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