汚れた金

こんばんは、ミュウです。

今回の話題は、ブラック企業のホワイト化についてです。

ブラック企業として有名でよく名前が挙がるのが「ワタミ」。
そのワタミの創業者である渡邉美樹氏は、2013年に参議院選挙に比例区の自民党公認候補として立候補して当選。
6年の任期を終え、今年政界を引退してワタミの代表取締役に復帰した際、ワタミがホワイト企業認定を受けたと明らかにしたそうです。

データとして離職率も大幅に改善し、その他においても評価されてのホワイト企業認定でしょうから、その事実“だけ”は評価されるべきだと思います。
”だけ”というのは、まだワタミがホワイト企業としてこの先もやっていくとは限らないからです。

まず、ホワイト企業としての転換を迎えた理由として指摘されているのが、赤字が膨らんだことです。
ブラック企業としての悪評が効いたのか、ワタミは一時期資金枯渇の恐れがあったということなのです。
このまま悪評が続けば、ワタミという会社は倒産間違いなしという状況まで追い込まれた。
そうなれば、悪評を覆すためには嫌でも労働環境改善をしなければならないでしょう。
つまり、ホワイト化が倒産回避や儲けるための手段でしかないのであれば、また業績回復したらブラック化する可能性は否定できないのです。

それともう1つは、創業者の渡邉氏の復帰です。
そもそもワタミのブラック化は、渡邉氏の経営理念や方針が原因であると言われていました。
「24時間365日働け」
「鼻血を出そうが倒れようが、1週間続けさせれば無理じゃなくなる」

などという過労死待ったなしのワタミの方針は有名ですが、それ以外にも、様々なパワハラを行っていたことが明らかになっています。
参議院議員時代にも、過労死被害者の遺族に対して
「週休7日が幸せだと言っているように聞こえる」
などと極端で的外れな発言をし、過労死させていた自分の企業経営を正当化するような様子まで見られたという批判もあります。
また、学校法人郁文館夢学園の理事長として君臨していますが、自分が理事長の学校の校外学習をワタミファームにし、生徒に野菜を売ろうとしていたという、元校長が明らかにしたとんでもない話まであります。

ワタミがホワイト企業化に転換したのは、2015年に清水邦晃氏が社長に就任して、ブラック企業という批判を受け止めるとしたところからだと言われています。
しかし、渡邉氏はワタミがブラック企業であるという批判を受け入れていないように見えます。
このような人物が復帰すれば、ホワイト化したワタミが再びブラック化する可能性は十分にあると私は思います。

さて、ここまでは一般的な評価だと思いますが、私個人としては、ワタミがホワイト化したとは思っていません。
その理由は、私の体験談とも関係があるからです。

以前から幾度となく書いているように、教育業界はブラックです。
違法労働が当たり前のように要求され、それを世間は当たり前であるかのように見ている。
そのような環境でブラック企業の被害に遭ってきた人はかなり多く存在し、私もその被害者の1人です。
そして、被害者の分だけブラック企業は利益を上げ、私利私欲を満たしてきたのです。
私はそのようにして得た利益を「汚れた金」だと思っているのですが、その「汚れた金」を使って社会貢献や慈善活動、募金などを行い、あたかも良いことをしているかのように振る舞うブラック企業が多いのです。
学習塾を運営する企業でもいくつもありますが、その「汚れた金」を使ってブラック企業の評判上げをしているとなれば、腹立たしく感じるのは当然です。

それは労働環境の改善にも当てはまることで、社員やアルバイトが集まらないからと労働環境を改善するのは良いことであっても、そのために捻出したその資金は、今まで被害に遭ってきた方々から搾取してきた「汚れた金」ではないでしょうか?
そんなお金を使って「ホワイト化しました」と言われても、私は納得できません。
違法労働の事実を認めて、今まで被害に遭ってきた方々に謝罪の意を示し、時効など関係なくできる限りの補償金や賠償金を支払ってこそ、ブラック企業から「汚れた金」がなくなり、本当にホワイト企業化したと言えるのではないかと私は思うのです。

ワタミのように、居酒屋などの外食なら労働者層は数十年間客層になるため、一度評判が落ちれば長期的に影響がありますが、学習塾であればせいぜい1人の生徒が通うのは数年間。
兄弟姉妹で通っても、せいぜい10年程度でしょう。
講師も、学習塾や家庭教師は大学生のアルバイトの花形ですから、よく調べもせずに採用希望を出す大学生は一定数いて、長く勤めても大学院までの6年くらいです。
そのような短期間であれば、悪評による影響も少ないでしょう。
また、入試情報や学校との癒着などから学習塾に通わせるメリットが大きいと判断する保護者や、講師がブラックな労働環境で働かされるほど授業料や生徒対応で恩恵が受けられるので見て見ぬふりをする保護者もいますし、求人情報の高時給に釣られるアルバイト希望者も多いため、悪評による倒産は起きにくいと考えられます。

教育業界のブラック企業がなくなるには、世間が正しく教育業界の惨状を理解し、そのような企業の運営する学習塾との関わりを断つことが必要なのですが……これでは無理そうですね。
このブログの存在が広まれば……いや、無理ですね。



それでは今回はこれで失礼します。

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