直線は定規が必須?

こんばんは、ミュウです。

余裕はなくても、すぐに旬を過ぎてしまいそうな話題なので、まとめて書きたいと思います。

今回の話題は、直線の書き方についてです。

ネット上のある記事で、
「子どもの宿題で、筆算の直線をかくのに定規を使わなかっただけでやり直しにさせられた。」
という不満の声が紹介されていました。
よく調べてみると、
「分数の横棒を定規を使わなかっただけでバツにされた」
という学校のテストの採点に対する批判などもあり、学校では「直線は定規を使わなければならない」という指導がされている傾向にあることがわかります。

その理由として、
・ノートが綺麗にまとめられ、見やすくなる。
・定規で直線を引く練習になる。
・学力が上がる。(定規を使わせたら成績が上がった事例があるらしい)

というものが挙げられていました。

実は私も学習塾で指導していて、分数や筆算の直線を引くのに、いちいち定規を使う子どもたちが多いことに気付いていました。
聞くと、やはり学校でそのように指導されているとのこと。

しかし、ここで私はハッキリ言います。
そのような指導は止めさせるべきです。
なぜなら、メリットよりもデメリットの方がはるかに大きいからです。
私も塾では「学校では『定規を使え』と言われていても、塾では定規を使うな。」と指導しています。

まず、綺麗にかけて見やすくなるというのは事実でしょう。
それはメリットです。
ノートをまとめたり、教科書にアンダーラインを引いたりと、後から暗記のために見返すものなどには定規で線を引いた方が良いでしょう。
しかし、分数や筆算の線は別です。
綺麗な線であることに越したことはありませんが、分数や筆算の線は、綺麗に書いて見やすくすることが目的ではありません。
数として分母と分子を分けたり、計算の区切りを明確にしたりするために引いているのであり、メインは数そのものや計算の中身なのです。
ですから、過度に直線に意識を向けるのは、逆にそれらの主目的を蔑ろにしかねません。
乱れた直線によって他の数字などに影響があるような場合ならバツになっても仕方ありませんが、式も計算も答えも正しく、直線によって何か他の部分に影響があるわけでもないのに、定規を使っていないからという理由だけでテストでバツにするなど論外です。
分数や筆算の直線にわざわざ定規を使って時間をロスするのも、ノートにかいたりテストを解いたりする上で、あまりにも非効率的です。

それに、何でも綺麗にかけというのであれば、丸も全部コンパスを使ってかくよう指導しているのですか?ということになります。
句読点の「。」も、答え合わせの「○」も、コンパスを使ってかけという指導をしている学校なんてないでしょう。
「何でも綺麗にかかせる」という指導と矛盾していますよね。
(このような指導をしていても、定規で直線を引く意味をきちんと理解しないまま、ただ「やれ」と従わせているだけの学校・教員は結構多いのです。)

ですから、分数や筆算の直線は「そこそこ綺麗にかければ良い」のです。

次に、定規で直線を引く練習になるという理由ですが、そんなものは別の場所でやれば良いのです。
アンダーラインを引く、図形をかく、グラフをかくなど、直線をかく場面などいくらでもあります。
わざわざ分数や筆算の直線で練習させる意味はありません。
それに、塾では定規を使うなと指導して、定規を使わずに直線をかかせるのですが、定規で直線をかくことに慣れてしまっている子どもたちは、定規を使わずに直線をかくのがあまりにも下手なのです。
生徒も「かきづらい」と言います。
このまま成長して、「定規がないから直線がかけませ~ん」という子どもたちが大人になって、果たして困らないのでしょうか?
そう考えれば、「定規で直線を引く練習」と「定規を使わずに直線を引く練習」は両方とも必要なものであり、あえて分数や筆算の直線で定規を使うよう強制する意味はないとわかるでしょう。

最後に、学力が上がるという面ですが、そのような実例があっても、それが定規を使ったことによるものなのかははっきりしていないでしょう。
あくまで経験則であり、別の要素が原因になっている可能性が十分あります。
そもそも、分数や筆算の直線を定規で引くというのは非常に手間がかかって面倒な作業です。
その指導を忠実に守る子どもたちというのは、真面目で先生の指示を守ったり、元々ノートを綺麗に書こうという意識があったりする子どもたちでしょう。
そのような子どもたちは、元々成績が上がりやすい子どもたちなのです。
逆に、そのような指導を守らない子どもたちというのは、先生の指示を守らず自分勝手であったり、ノートを綺麗に書く意識が低かったりする子どもたちで、元々成績が上がりにくい子どもたちなのです。
ですから、「分数や筆算の直線を定規で引いたら成績が上がった!」と言われても、「それって元々成績が上がりやすい子どもたちだったからじゃないの?」という可能性が十分にあり、一部の事例、偏った性格の子どもたちを対象にした経験則では、「分数や筆算の直線を定規で引くようにすると成績が上がる」ということは断言できません。
(それが事実である可能性はありますが、きちんと条件を整えて実験をしなければ断言できないことです。)
それに、私個人の経験則から言うと、分数や筆算の直線で定規を使ったからといって学力が上がるということはなく、むしろ柔軟性のない、思考力のない子どもたちという印象が強いです。
あくまで私の経験則ですが。


ということで、もし学校で頑なにそのような指導をしているのであれば、学校の授業や学校の宿題など、学校関係のものだけ従い、他のものはそんなデメリットだらけの指導を守る必要はありません。
分数や筆算の直線を定規で引かせるのは止めましょう。

……書きたいことを書くと、やっぱり長くなってしまいますね。



それでは今回はこれで失礼します。

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