意味のない検定試験

こんばんは、ミュウです。

新学年が始まって1週間になりますが、もう新しい環境には慣れたでしょうか?
今年のGWは10連休にもなるので、せっかく慣れたのに間が空いて元に戻ってしまうということのないようにしましょう。

さて、今回の話題は検定試験についてです。

入試で有利になる資格として、検定試験の級所持がありますが、その中でもよく利用されるのが、漢字能力検定(漢検)・英語検定(英検)・実用数学技能検定(数検)の3つです。
今年度の数学検定は、第1回が4/14(日)、つまり明日(日付が変わったので今日)にあります。

この3つの検定は、入試における3教科(国語・数学・英語)に直結する検定であり、その検定である一定の級を所持していると、それだけの能力を持った生徒ということで、内申点に加点される学校が多くあります。
高校入試だと、中学修了レベルの3級が基準となり、それよりも高い級の準2級以上を持っていると加点をする学校が多いようです。
(ただし、高レベルの学校になると、準2級でも加点しない学校はあるようです。)

この検定ですが、本来であれば自分の本当の実力を示す証拠の1つになり、当日の調子に左右されて本当の生徒の実力が出せずに入学者選抜が行われるのを防ぐという意味では、入試で意味のあるものだと思います。
しかし、本来ならばそうであるべき検定試験が、実際はそうではないのです。

入試に有利になるとなれば、学習塾が力を入れないはずがありません。
何が何でも合格させるために、徹底的に対策をします。
そのため、本来はその級の実力がない生徒であっても、きちんと理解していなくても、その級に合格してしまいます。
漢検なら単に漢字を覚えれば何とかなる面はありますが、英語や数学で、学校のテストで平均点も取れない、模試でも偏差値が40台、下手をすると30台しかない中学生でさえも、英検や数検で中学修了レベルの3級に普通に合格してしまうのです。
こんな検定試験が、その人の実力を表すものとして採用されて良いのでしょうか?

また、以前に「著作権問題」や「不公平なテスト」の記事で書いたように、学習塾では著作権法違反行為が日常的に行われていますが、それは検定試験も例外ではありません。
検定の準会場として指定されている塾が、検定協会から送付された問題を何らかの形で保存し、次年度以降に過去問として生徒に印刷・配布したり、市販の検定対策問題集をコピーして配布したりして、それらを解かせて対策を行っているという悪質な手法が横行しています。
市販のものも含めた他社の検定対策教材を盗用して自社の対策教材としているケースもあります。

更に、受検の運営でも不正を行う塾はあります。
受検生の不正行為を黙認していたり、受検監督をマニュアルどおりに行わなかったりする塾もあります。
1部屋に1人ではなく2,3部屋に1人しか監督者を配置していないとか、受検時間中に部屋を出て行って休んでいたりタバコを吸いに行ったりするとか、そのようなとんでもないことをしている塾もあります。
(その塾の生徒は「カンニングし放題じゃん!」と喜んでいたそうです)

このような状況で受検をする受検生がいて、この検定試験は公平であると言えるでしょうか?

このような現実を知っている私は、検定試験の級は、もはやその人の実力を表していないもの、信用できないものという認識でいます。
塾もそれはわかっているはずです。
しかし、塾はしきりに検定試験の受検を勧めます。
当然、受験で加点が貰えるという理由もありますが、加点が貰えない級も勧めてきます。
加点が貰える級を受検する前に練習という意味合いもありますが、塾にとってはもっと大事な理由があります。
本来、検定試験はその検定試験を主催する協会が運営します。
その業務(受検者受付・受検監督など)の一部を請け負うので、協会から運営費を受け取ることができます。
ということは、業務にかかる費用を削っていけば、それだけ塾には儲けが出るのです。
その儲けは、受検生が増えれば増えるほど多くなる。
そうなれば、1人でも多く受検させたいとなるのは、教育ではなく利益を最優先にする塾では当然のことでしょう。

私は、検定試験の存在自体は良いものだと思っていますが、現在の検定試験は、資格として意味を成していない、正常に機能していないと感じています。
何かしらの手を打たないと、検定試験の存在自体が、その人の経歴や能力を偽装するものになってしまう日が来るかもしれません。
そうならないことを願います。

※補足
ここでは各種検定を「検定試験」と一括りにしていますが、「検定」と「試験」は厳密には違います。
このようなものを「検定試験」と一括りにして表すことが多いので、それに沿った表現にしています。
また、検定を受けることを「受検」と表しますが、試験を受けることを「受験」と言います。
入試では「受験」「受検」共に使われるため、このブログの入試関連の記事では「受験」で統一していますが、今回は全て検定の話のため、「受検」としました。



それでは今回はこれで失礼します。

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