印象操作による影響

こんばんは、ミュウです。

今日は特に忙しかったので、書き始めた時間がいつもよりも1時間ほど遅いです。
投稿するのもいつもより遅くなるだろうな……と思いつつも頑張ります。


さて、今回の話題は印象操作についてです。
まずは、下の図をご覧ください。
graph1.png
この図がある生徒のテストの得点を表しているとしたら、皆さんはこの図を見てどう思いますか?
「成績が伸びている」「よく勉強している」と思うかもしれません。
もしかしたら「2倍,3倍くらいになっているなんて、どうも胡散臭いな……」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、上に書いたように感じた方は、騙されている可能性があります。
グラフの下の方に波線がありますが、これは省略していることを表しています。
ですから、省略しないでグラフを描くと、下のようになる可能性もあるのです。
graph2.png
このように、一部分を拡大して見せると、それぞれの差を大きく見せることができるのです。

また、下の図を見てください。
graph3.png
これは、2つの棒グラフを3Dポリゴンのように立体で表したものです。
この2つのグラフの差は、どれだけあると思いますか?
実は、この図を平面の棒グラフで表すと下のようになります。
(上の図の青がこの図の左、上の図の赤がこの図の右の棒グラフです。)
graph4.png
いかがでしょうか。
上の図で感じた2つの差のイメージと下の図の2つの差は、同じ程度だったでしょうか。
人間が錯覚を起こすということはよく知られていて、見た目によって印象は大きく変わります。
上の立体のグラフは関数作成ソフトで簡易的に作成したものですが、遠近感(前にあるものは大きく描写しても問題ない)と、色(膨張色と収縮色)によって、赤のグラフがより大きく、青のグラフがより小さく見えるようにして、2つのグラフの差がより大きく見えるようにしました。
このように、ちょっとしたことでも読み手の印象操作を行うことは可能で、それを駆使して、有利になるような印象操作を行うことが広告などでは当たり前になっています。

さて、ここまでは図による印象操作を書いてきましたが、データによる印象操作も可能です。

例えば、学習塾の広告で次のような合格実績が出ていたとしましょう。

学習塾A「X高校 30人合格」
学習塾B「X高校 5人合格」


もしこのX高校が地域でも難関の高校だとすると、A,Bのどちらが受験に強い学習塾だと言えるでしょうか。
一般的には、Aの方が合格人数が多いのですから、Aの方が受験に強いと感じるかもしれません。
しかし、それは一概に正しいとは言えません。
もし学習塾Aは元々学力の高い生徒ばかりを入塾させ、学習塾Bは学力の低い子も多く入塾していたら。
もし、学習塾Aは何十教室も運営して何千人も塾生がいて、その中の100人がX高校を受験して30人合格(合格率30%)、学習塾Bは1教室しかない小規模の学習塾で数十人しか生徒がいないのに、10人がX高校を受験して5人合格(合格率50%)していたら。
恐らく学習塾Bの方が受験に強い塾だと感じるでしょう。
また、

学習塾C「X高校 合格率100%」

という合格実績が出ていたら、凄いことだと感じるかもしれません。
しかし、たった1人,2人が受験して合格しても合格率100%ですし、もし塾の進路指導が安全思考で、もっと高いレベルの学校に合格できるだけの力があるのに、合格率を上げるためにX高校を受験するよう勧めていたら。
合格率100%という情報には、何の魅力もなくなります。
更に、

学習塾D「卒業時の偏差値平均は、入塾時の偏差値平均よりも10以上上がった」

という広告があったら、「この学習塾は成績を伸ばしてくれる」と感じるかもしれません。
しかし、もし入塾時の偏差値を測るテストと入塾後に偏差値を測るテストでは偏差値の出方が全然違ったら。
もし、その塾の講師が採点し、厳しく採点したり甘く採点したりということが自由にできたら。
もし、塾内で行われているテストで、カンニングなどの不正行為を黙認して良い成績を取らせていたら。
この「偏差値が10以上上がった」という情報には何の価値もありません。

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【2017/5/6 追記】
合格実績の合格者数も、レベルの低い生徒が塾に通った結果成績が上がって合格したのか、元々成績の良い子が入塾しているからレベルの高い学校の合格者数が多いのか、わかりませんよね。
前者ならばその塾は成績が上がる塾だということになりますが、後者ならばその塾は成績が上がる塾だとは言えません。
また、見栄えの良いレベルが高い学校を志望する子どもたちには力を入れて指導するけど、その他の子どもたちにはあまり力を入れないという学習塾も存在します。
現に、成績優秀者には入塾金や授業料の減額・免除を行って、必死に成績優秀者を囲い込もうとしている学習塾や、上位層の子どもたちだけ特別扱いをして、その他の子どもたちは「ついで」程度の指導しかしてくれない学習塾もあり、合格実績もそこまで学習塾の良し悪しを反映しているとは言えないのです。
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今回このようなコラムを書こうと思ったのは、様々な学習塾の広告を見て、あまりにも酷いと感じたからです。
上で例として挙げた、錯覚を利用した図や学習塾A~Dのようなことは、ある学習塾で実際に行われていたことです。
(塾が特定されないように、実際のものとは違う数値にしてあります。)


私は、このように誤解を与えるような情報の伝え方をしている企業は、消費者のことをまったく考えていない企業だと思いますし、誤解を与える宣伝をしているということは、真実を見せないようにしているということですから、その企業や商品・サービスなどは良いものではないと思っています。
あくまで私個人の考えなので、皆さんが同じように考える必要はないのですが、このような印象操作が当たり前のように行われているのだということは頭に入れておくべきだと思います。
そして、このような「騙す行為」を堂々と行っている学習塾は、果たして子どもたちを教育する立場にいて良いのでしょうか?
私は、学習塾の宣伝広告を目にすると、いつもそう思ってしまいます。



それでは今回はこれで失礼します。

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