責任を負うということ

こんばんは、ミュウです。

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さて、今回の話題は責任についてです。

2004年に校庭でサッカーをしていた当時11歳の少年が蹴ったボールによって起こってしまった事故で、その少年の保護者への賠償責任はないという最高裁の判決が話題になりました。
サッカーゴールに向かってフリーキックの練習をしていた少年のボールが柵を超えて道路に飛び出し、そこをたまたま自動二輪車で通行していた男性が避けようとして転倒して怪我を負いました。
その後、男性は入院中に肺炎で亡くなったということで、(肺炎と怪我の因果関係についての言及は不明)遺族は保護者に5,000万円の損害賠償を請求していた裁判です。

教育の話の前にまず、法律的な話をしておきましょう。
このように子どもが引き起こしてしまった事故は、今まではほとんどの場合で保護者に賠償責任を負わせているそうです。
これは、民法で「少年は損害賠償の責任を負わない」というものがあるため、加害者が子どもの場合、被害者が泣き寝入りになってしまうのを防ぐために、民法で定められているということです。
報道番組で弁護士が「今までは、被害者を救うために、賠償させるという結論ありきの裁判だった。」と言うほど、この保護者の賠償責任はほとんどの事例で認められてきたそうなのです。
この裁判でも、二審までは保護者に1,000万円以上の損害賠償の支払いを命じる判決が出されていました。
しかし最高裁は、サッカーゴールに向かってボールを蹴るという行為は通常の使用方法で危険が及ぶものではなく、親は日常的に子どもに躾をおこなっていて、親の監視下にない子どもの行動に対する親の監督責任は限定される、などという理由で、保護者の監督責任を認めませんでした。
法律の世界ではどうなのかわかりませんが、素人の私は当然の判断だと思いました。

ここで私が問題として挙げたいのは、責任の所在です。
法律上は、いかなる場合でも「少年は損害賠償の責任を負わない」のですが、それは損害賠償の責任のみです。
罪を犯したことに対しての責任は逃れられません。
これは、少年には賠償を支払うだけの能力がないから損害賠償の責任は負わせないけど、罪を犯したことの責任は負うべきだという判断だということです。
普通に考えれば妥当な判断だと思います。
このように、何の責任を負わせて、何の責任は負わせないかという判断をするのは非常に大事なことだということがわかると思います。

では、教育現場ではどのようなことが行われているのでしょうか。
ここで1つ、学習塾での例を挙げましょう。

成績が上がっていない場合、保護者が塾に文句を言えば、塾はほぼ間違いなく謝罪します。
例え生徒がサボって勉強していなかったとしても、生徒の非を指摘して苦言を呈したりはしますが、「勉強させなかった塾が悪い」などと言います。
生徒が宿題をやって来なかった場合、もちろん生徒には注意しますが、塾は「宿題をやらせる気にさせなかった講師が悪い」などと講師に責任を負わせます。

この例を読んで、皆さんはどう考えるでしょうか。
私は教育としては最低の対応だと思います。

生徒が勉強をサボっていたら、成績が上がらない責任は塾ではなくサボった生徒にあるはずです。
気持ちに関係なくやらなければならないはずの宿題をやって来なかったら、その責任は講師ではなくやらなかった生徒にあるはずです。
塾としては、生徒の責任を肩代わりすることで、保護者に「そこまで責任を持って指導してくれる塾だ」と思わせたり、主張が認められて良い気分にさせたりという狙いがあるのだと思います。
しかし、子どもが責任を負わず、「子どもだから」と周りの人が責任を肩代わりしていると、子どもは「責任を持つ」ということがどのようなことなのかを知らずに成長していきます。
あるいは、自分は責任を負わなくて済むんだと思い、無責任な行動を取るようになってしまうかもしれません。
そうすると、いつまで経っても責任を負うということを知らず、「無責任だ」と言われるような大人になってしまうかもしれません。
これが、教育的に「正しい」と思う方はいないと思います。
この学習塾の行為も、「自分の行動に責任を持つ」という教育の場を奪っているということに他なりません。


本当に子どもたちのことを考えているのであれば、子どもたちが無責任な人間に成長しないように、子どもたちに負わせるべき責任はきちんと負わせるべきだと思います。
上で挙げた学習塾の例では、「サボったから成績が上がらなかった」「宿題は自分でやらなければならないもの」という事実をきちんと提示し、責任が生徒自身にあるということを教えた上で、それを挽回する手助けをするのが塾の役目でなければならないと私は思います。
「子どもたちが可哀想だ」「辛いことから子どもたちを守る」などという親心で責任を肩代わりする保護者も多いと思いますが、責任の肩代わりは、過度になりすぎると逆に子どものためにならない、ということは心に留めておいてほしいと思います。



それでは今回はこれで失礼します。

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